王道モデルしか頭にないということはありませんか?
お金を払ってくれるのは目の前のお客様だけではない。
物々交換型
事例:商品またはサービスと引き換えに代金を回収。スターバックスなど。
特長:最も広く一般に認知されている小売業のパターン。小学生でも分かる商売の王道モデルだが、このモデルに束縛されていたら現代のニーズについていけない。しかもこのモデルの現状では大型チェーン又は明らかに他店と違う差別化された店だけが儲かる状況にある。
そのいずれかをクリアできない場合、細々と儲けるしかない状況にある。業種にもよるがこのロジックでの勝敗はほぼ決着済みの状況にあり、強者VS強者の戦いになっているが、スターバックスのようにブルーオーシャン戦略(オンリーワン)が打ち立てられないと苦戦する。
弱者が採択するロジックではないが、思い込みが強く、意識改革が遅れているため、このロジックに疑問を持たない企業(店)が依然として多い。
そのため極端な棲み分けが進んでいる。このやり方に留まるなら早急にブランド化+大型チェーン化するか、誰の目にも明らかな差別化をしないと状態は悪くなる一方だ。ガチンコで勝負したら利益が出ないのはロジックを精査すれば必至だと解る。お金を払ってくれるのは目の前のお客様だけではないことに目を向けるべきだ。
そのため極端な棲み分けが進んでいる。このやり方に留まるなら早急にブランド化+大型チェーン化するか、誰の目にも明らかな差別化をしないと状態は悪くなる一方だ。ガチンコで勝負したら利益が出ないのはロジックを精査すれば必至だと解る。お金を払ってくれるのは目の前のお客様だけではないことに目を向けるべきだ。
インストール型時間差なしタイプ(損して得とるパターン1)
事例:牛丼チェーン、セルフうどんチェーン、ガソリンスタンド
特長:メイン商品を低価格で販売し、玉子、天ぷら、おにぎり、燃料油以外の商品で収益アップを図る。
インストール型時間差タイプ(損して得とるパターン2)
事例:プリンタのトナーインク、ジレット(カミソリの刃)、ネスカフェのコーヒーサーバ
特長:手軽に興味を持ってもらえるメインの商品を安価で先に購入してもらい利益幅の大きいメンテナンス商品で儲ける。
サブスクリプション(定期支払×定額支払)
事例:新聞、雑誌購読、学校の定額制
(光熱費、水道、電話の場合は従量制)
(光熱費、水道、電話の場合は従量制)
特長:長いおつきあいを前提にしており長期契約で固定費を賄うことで、固定的な利益が見込む。
電気、電話、ガスのように使用量に応じて支払う従量制もある。
マルチコンポーネント
事例:飲料水(スーパー、自販機、鉄道、劇場などで販売価格が違う)、じゃがりこ
特長:買う人あるいは買う場所で価格が違う。飲料水の場合、スーパーは最安値だが大量陳列でブランドを露出することが広告になっている。じゃがりこはカルピスが販売した子ども向けのお菓子だが、お弁当のおかずに使える提案をしたことでヒット、主婦向けにプロモーション、パッケージなどをアレンジして倍以上の価格で販売している。
ブロックバスター
事例:映画
特長:マルチコンポーネントに似ているが、時間差を活用している点が特長的で、時間の経過と共に商品パッケージ、価格が変わっていく。映画が顕著な事例。劇場公開、 DVD (高値)、衛星放送、地上波放送、 DVD(安価)
ピラミッドパターン
事例:ハイエンド商品を取り扱うブランド力のある企業が「雑誌の付録」に特製の商品を提供
特長:露出を高めて新規ユーザを自社のフィールドに誘導し、ハイエンド商品に結びつける
マルチサイドプラットフォーム(三者間市場)
事例:google、フリーペーパー、 ガリバー、民放テレビ局、アマゾン、iTunes、Line
特長:三者間でつきあう理由が違うのが特長的でそれぞれ役割を錯覚してしまうことがよくある。エンドユーザから儲けずプレーヤーから儲けるパターンが多い。
大量のエンドユーザを無料で集めてエンドユーザから儲けずプレーヤー、企業から儲ける(広告などの場合もあるし、ガリバーのようにエンドユーザが仕入れ先になっていて、売り先がプレイヤー〜中古車業者、オークションになっているケースもある。)
またLineもエンドユーザには無料で使用権限を提供し、その利用者の多さを武器に企業から高い収益をあげる。
これらは従来からあるテレビ局(民放)と同じパターンである。視聴者から儲けず、スポンサーから儲けるパターンはgoogle、フリーペーパーと同じだ。ロジックは同じでも「つきあう理由」は様々でパターンに広がりを見せている。
フリーミアム
事例:エバーノート、Dropbox、IE、スマホアプリ、GREE(ゲーム)、 スカイプ、Line、日本調剤。
特長:大量に機能制限のついた製品の無料配布、認知されブランド力がつくと、その後、高機能な有償モデルの提案などをして有料に切り換える。インターネット、クラウドに多いような気がするがそれだけではない。キーワードは共有(シェア)だ。
たとえば日本調剤の場合がそうだ。ひとつのビルの中に内科、眼科など複数の科がテナントとして入居、医療モールを築く。入居した医院には患者の相互紹介などのメリットがある。各医院との長い付き合いが生まれるため、開業後のフォローもしっかりでき、<共有(シェア)>が医療モール全体の活性化になっている。<日本調剤>は医療モールへの医師の開業支援を無料にし、開業後に各医院から出される処方箋の調剤を行うことで収益をあげている。
模擬困難なシステム
事例: TUTAYA -Tカード、google、
特長:自社、提携先から大量にカード発行し、使用されたカードのデータを集計、ビッグデータ化した上で、顧客の行動特性を把握して、加工、企業にプレゼンして高い収益をあげるTカードのようなケースがコンビニ発信で増えている。
googleドライブのように高機能かつ無料でエンドユーザを惹き付け、広告で収益をあげるケースも同じロジック。
特長:自社、提携先から大量にカード発行し、使用されたカードのデータを集計、ビッグデータ化した上で、顧客の行動特性を把握して、加工、企業にプレゼンして高い収益をあげるTカードのようなケースがコンビニ発信で増えている。
googleドライブのように高機能かつ無料でエンドユーザを惹き付け、広告で収益をあげるケースも同じロジック。
ミックス型
事例:ディズニーランド特長;ディズニーのようにテーマパークが映画と連動していることで、広く多岐にわたる蜘蛛の巣のような巧妙なエンドレスのマーケティングが展開できる。
考えるポイント
- 誰から儲けるか(全員、儲ける相手、儲けない相手)
- どの商品、サービスで儲けるか(全商品、儲ける商品、儲けない商品)
- 時間軸をずらして儲ける(同時に儲ける、時間差で儲ける)
販売力(集客力)をMAXまで持って行くためにポイントをはっきりと意識してステークホルダーごとに鮮明な戦略を採用する。
昭和までの典型的な売り切り型が中心の時代と違って、プレイヤー、エンドユーザとの信頼関係が重要度を増している。なぜなら<共有(シェア)>が核にあるからだ。共有の概念と、この因果関係が理解できないと成長は困難であるばかりか駆逐される運命にある。信頼関係は利用者の多さで判断されている。情報社会の決定的な特長だ。
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