2011年3月23日水曜日

長期継続利益

 史上空前の大災害が発生するなど、変化が激しい時代なので、少し整理したいと思います。当たり前のことを再定義していくことから始めます。

一般に企業活動は、利益の追求をしているものですが、実際には考え方の違いがあります。

どの程度の期間を分母において、どの程度の利益を、どのように利益をあげるのか、このように重要な課題を並べるのは簡単ですが、それぞれ随分考え方が違うものです。

たまたまの幸運を除けば、その違いの根拠が明暗を分けます。結果オーライを良しせずに、計画性を持って切り開いていこうとする者にとっては、まず最初に決定すべき重要な課題です。

なかでも、長期計画、中期計画、短期計画というように、期間の認識は経営のありようを全く変えてしまいます。長期計画は短期計画の倍数のように考える方がいますが、仮に結果的にはそうであっても、その意味の本質は違います。成長率をひとつのバロメータにするように、長期計画は成長性を含んでいます。

しかし、よりもっと大きなトレンドで考えてみると、世の仲の動きは、企業活動の思いに反して、利益は乏しくなる方向に進んでいます。時間の経過と共に障壁が増えていく、強くなっていくからです。

学校を出たときには成長産業だった就職先が、定年を迎える頃には赤字産業に変わっていたという話は巷に溢れています。たとえば一時期、電気街ではどこもパソコンが占領していましたが、いまではマンガ本に替わっているありさまです。なぜ、そうなったのか、少し考えていただくと分かることですが、パソコンに限らず、すべての商品が同じような運命を辿ります。

しかし、パソコンが全くダメになったわけではなく、いまも売れ続けています。デル、アップルなど一部のメーカーは前年以上に販売台数を伸ばし、利益も膨らましています。

ある者は敗走し、一部の者が勝利する。その違いの正体は何か?
長期に継続する利益を獲得する術で優っていたのです。



「長期継続利益」それは運ではなく、計画の違いです。

0 件のコメント:

コメントを投稿